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シンバルのデザインをパクられたらKing Crimsonのドラマーから連絡が来た話①



emjmodとしてシンバルを作り始めてからのこの3年、色々と面白い事が起こってたりする訳ですが…その中でも一番驚嘆したのが、世界的プログレバンド"King Crimson"のドラマー達から連絡をもらったという件です。


これは色々な偶然が重なって起こった事なんですけど、まず前提として僕が取得中の特許が関係しています。


emjmodから発売している"Multitone"や小出シンバルとの海外限定コラボレーションモデル"TANG"は一枚のシンバルから複数の音色が鳴るという特許を出願中でして(この特許に関しても色々な偶然が重なっての米国出願となっている訳ですが…それはまたおいおい)


この特許を申請しているシンバルをInstagramに投稿した結果、ものすごい反響があったんです。(この1投稿だけでフォロワーめちゃくちゃ増えたし一週間ぐらい通知止まらず)


ただ多数の目に触れるとなると勿論模倣品も出てくる訳で…とあるトルコ系のシンバルメーカーがMultitoneのコピー品を独自開発という名目で投稿しているのを発見。


流石にこれはちょっと放置すると良くないな、という事でアメリカの代理店チームと相談して色々とアクションを起こしました。


その際数人のシンバルメーカーや関係者にも協力してもらったんですが、その中に"とある人物"が含まれていました、彼の名は"Matt Nolan"。イギリスのシンバル・パーカッション製作者で"Terry Bozzio"や"Björk"などのアーティストにも楽器を提供している個人製作者です。


彼は僕の作っているシンバルを高く評価してくれていて、このMultitoneをコピーした投稿に対しても「それはemjのアイデアだ」とコメントしてくれて、それに対するお礼を伝えようと連絡した事から少し彼との交流が生まれました。またタイミングが合えばお互いの楽器を見せ合いたいね、というような感じのやり取りをし…その数ヶ月後、事件は起こります。


Mattから突然メッセージが届き


「King CrimsonのPat Mastellotと会ったことある?彼から君のMultitoneの写真が送られてきたんだけど、今クリムゾンは大阪公演でそっちに居るから紹介するし、電話番号教えてよ」…と。


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